ポケット線量計
【英語名:Pocket dosimeter、分類:放射線対策】
ポケット線量計は、放射線の線量を測定する小型の計測器をいいます。これは、個人の外部被ばくを管理するために使用するもので、電離箱形式のものは、形状が万年筆型で衣服の胸ポケットに装着して使用します。また、昨今では、半導体検出器型の「電子ポケット線量計」が市販されており、デジタル式で取扱いが簡単で便利です。なお、作業現場では、予め定めた線量に達するとアラームで知らせる、アラームメータが一般的に使われています。
これまでは、ポケット線量計は、原子力発電所や放射線管理区域などの施設で作業を行う場合に主に利用されてきました。しかしながら、2011年3月の福島第1原発事故で大量の放射性物質が放出されたことにより、日本において、放射線被ばくが他人事ではなくなり、ポケット線量計は、万一の時の放射線対策の一つとして有効かと思われます。