宏観異常現象
【読み方:こうかんいじょうげんしょう、分類:地震】
宏観異常現象は、大きな地震の前触れとして、発生ないし知覚されうると言われる、生物的・地質的・物理的な異常現象のことをいいます。これは、精密機器によらないで感知できる現象であり、非科学的とも言われますが、科学的な地震予知も万全ではない中、一つの参考にされています。
一般に地震が発生する前に、動物の異常行動、異様な光や雲の出現、井戸水の変化、海水面の変化、地鳴りなどの前兆現象が起きることは古くから知られており、1944年の東南海地震の時には437件の宏観異常現象が記録されています。なお、過去の事例によると、宏観異常現象の出現パターンには、若干の規則性が認められるとのことです。
●先行時間
前兆現象は、大地震の100日位前から異常が出現し始め、10日位前からは急増し、約1日前にピークに達するような傾向にある。
●出現距離
前兆現象の発生する範囲は地震の規模に比例し、規模が大きくなるほど前兆現象の発生する範囲も拡大する。