台風

【読み方:たいふう、分類:気象】

台風(Typhoon)は、北太平洋西部(北半球の東経180度以西の太平洋)や南シナ海に現れる熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速(10分間平均)がおよそ17.2m/s(風力8)以上のものをいいます(17.2m未満のものは単に「熱帯低気圧」と呼ぶ)。これは、巨大な空気の渦巻きで、上空のに流されて進み、空気は気圧の低い中心部へ向かって反時計回りに回転しながら流れ込みます。また、その際に海上の高温多湿な空気が上昇気流となって上空に昇り、さらに水蒸気が凝結して巨大な積乱雲が形成され、激しいが降ります。(水蒸気が凝結して雲粒になる時に放出されるエネルギーは激しい暴風を作り出し、渦を維持する)

一般に台風の一生は、形成(発生)期、成長(発達)期、最盛(成熟)期、衰弱(老衰)期の四つの段階に分けられ、日本に来る台風は主に最盛期と衰弱期のものとなっています(8月と9月に多い)。通常、前者は暴風と大雨をもたらし、また後者は大雨により大きな災害をもたらすことが多いです。なお、風が特に強い台風を「風台風」、雨が特に多い台風を「雨台風」と呼ぶことがあります。

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