酸性雨
【読み方:さんせいう、分類:環境】
酸性雨は、大気中の窒素酸化物や硫黄酸化物などの酸性物質が溶けこむことにより、酸性度が強くなった雨(降水)をいいます。これは、湖沼や井戸水などの陸水の酸性化(魚の住めない状態)や土壌の変質(土地の不毛化)、森林や植物の枯死などをもたらし、生態系に大きな影響(ダメージ)を与えており、現在、地球環境において、深刻な問題の一つとなっています。
一般に雨水は、もともと大気中の炭酸ガスが溶け込んでおり、水素イオン指数(pH)は5.6であることから、通常はpHが5.6以下の雨水が酸性雨とされています。なお、大気中の窒素酸化物や硫黄酸化物などは、化石燃料(石炭・石油等)の燃焼によって主に排出されています。