原子力防災センター/オフサイトセンター
【読み方:げんしりょくぼうさいせんたー、分類:原子力】
原子力防災センターは、「オフサイトセンター」や「緊急事態応急対策拠点施設」とも呼ばれ、原子力災害の発生時に、避難住民などに対する支援など様々な応急対策の実施や支援に関係する国・地方自治体・放射線医学総合研究所・日本原子力研究開発機構等の関係機関及び専門家など様々な関係者が一堂に会して情報を共有し、原子力防災対策活動の指揮の調整を図る拠点となる施設をいいます。これは、1999年のJCO臨界事故を教訓に設置され、現在、原子力施設のある都道府県の区域に所在し、全国に21箇所(経済産業省が指定:15箇所、経済産業省と文部科学省が指定:4箇所、文部科学省が指定:2箇所)あります。
一般に原子力事故が起こった場合、本施設内に設置される幾つかのグループが、施設の状況やモニタリング情報、医療関係情報、住民の避難・屋内退避状況などを把握し、必要な情報を収集し共有します。そして、国の原子力災害現地対策本部長が主導的に必要な調整を行い、各グループが取るべき緊急事態応急対策を検討すると共に、周辺住民や報道関係者などに情報を適切に提供することになっています。