放射性降下物/フォールアウト
【読み方:ほうしゃせいこうかぶつ、分類:原子力】
放射性降下物は、「フォールアウト」とも呼ばれ、上空に舞い上げられた後、降り落ちてくる、放射性物質の塵をいいます。これは、原爆投下や核実験などによる核爆発、原子力発電所などでの原子力災害によって、核分裂生成物を含む、放射性粒子状物質が大気中に飛散して地表に降下するものです。
<放射性降下物の代表例>
・1945年の原爆投下では、広島と長崎に大量の放射性降下物が降り注ぎ、後に「死の灰」と呼ばれた。
・1986年のチェルノブイリ原発事故(旧ソ連、現ウクライナ)では、国境を越えて大量の放射性降下物による核の汚染が欧州に広がった。
・2011年の東日本大震災による福島第1原発事故でも、放射性降下物が日本の広範囲の地域で観測され、大きな問題となった。