遮蔽(遮へい)
【読み方:しゃへい、分類:原子力】
遮へいは、放射線を遮り、放射線の量を少なくすることをいいます。また、放射線とは、原子力基本法では、電磁波または粒子線のうち、直接または間接に空気を電離する能力を持つもので、政令で定めるものをいいます。
一般に人体への放射線からの外部被ばくを防止するために、放射性物質または放射線を発生する機器と人体との間に物体を設ける(置く)ことを「遮へい」と言い、この物体を「遮へい物(遮へい材)」と言います。通常、遮へい物は、放射線の種類により、その透過力が異なりますので、遮へいする放射線に合った材質の遮へい物を用いることになります。
・アルファ線:紙、ビニール等
・ベータ線:アルミニウムなど薄い金属、厚めのプラスチック等
・ガンマ線:適切な厚さの鉄、鉛、コンクリート等
・中性子線:水、パラフィン、コンクリート等