空間線量率/空気吸収線量率
【読み方:くうかんせんりょうりつ、分類:原子力】
空間線量率は、「空気吸収線量率」とも呼ばれ、対象とする空間の単位時間当たりの放射線量をいいます。これは、放射線の量について、物質が放射線から吸収したエネルギー量で測定することから、線量率の単位は「Gy/h(グレイ/時間)」で表示されます。
一般に原子力発電所では、周辺環境の安全を常時確かめるため、モニタリングステーションやモニタリングポストなどを施設周辺に設置し、環境中の空間線量率を連続して測定しています。なお、本用語は、2011年3月の福島第1原発事故で大量の放射性物質が放出された際に、放射線の人体の影響に係る基本情報であることから、世間でも幅広く注目されるようになりました。
・1nGy/h(ナノグレイ/時間)=1nSv/h(ナノシーベルト/時間)
・1000nSv=1μSv(マイクロシーベルト)=0.001mSv(ミリシーベルト)
※ナノ(n)は、単位の接頭辞で「10億分の1(10のマイナス9乗)」