緊急地震速報

【読み方:きんきゅうじしんそくほう、分類:地震】

緊急地震速報は、地震の発生直後に、震源に近い地震計で捉えた観測データを解析して、震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、それに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を予測し、可能な限り素早く知らせる「地震動の予報・警報」のことをいいます。これは、地震の発生直後に、各地への到達時刻や震度を予測して通知する予報・警報であり、気象庁がテレビやラジオ、携帯電話、専用端末などを通じて発表します。

一般に地震波には、比較的早く到達するP波(初期微動)と遅れて到達し主要な破壊現象を引き起こすS波(主要動)があり、緊急地震速報は、震源近傍の観測点のP波の観測データを処理することにより、震源からある程度離れた地域においてS波が到達する前に、大地震の発生、震源の速報、主要動の到達時刻、その予測される震度などの情報を伝え、地震による被害の軽減・防止を図ることを目的としています。具体的には、本速報を利用(受信)して、電車やエレベーターなどをすばやく制御して危険を回避したり、工場やオフィス、家庭などで避難行動を取ることによって被害を軽減させたりすることが期待されています。

<緊急地震速報の時間面の限界>

・速報を発表してから強い揺れが到達するまでの時間は長い場合でも十数秒から数十秒かかる
・震源に近いところでは、速報の発表が強い揺れの到達に間に合わない

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