空振
【読み方:くうしん、分類:火山】
空振は、火山の噴火などにより発生した、空気の急激な圧力変化が大気中を周囲に伝わる現象をいいます。これは、噴火などによって火口から物質が放出される際に発生した衝撃波などが、空気中を伝わって観測される音波を指します。また、爆発的な噴火では、大きな空振が観測され、ガラス戸や戸障子の震動として感じられ、時にはガラスを割ることもあります。ちなみに、一定の強さを超えた空振は、耳が「つーん」という感じや瞬間的な風として体感され、時には体が強く押されるように感じることもあります。
現在、気象庁では、注意すべき活火山に対して、人間が聞こえない低周波の音波まで観測できる「空振計」と呼ばれる測器で常時観測しています。
<空振の階級>
・大:窓ガラス等が激しく振動し、時には破損することもある程度
・中:誰にでも感じる程度
・小:注意深くしていると感じる程度