宇宙線

【読み方:うちゅうせん、英語名:cosmic rays、分類:原子力】

宇宙線は、宇宙(銀河系や太陽など)から地球に降り注いでいる放射線の総称をいいます。これには、陽子を主体とした宇宙からの高エネルギーの放射線(入射線)である「一次宇宙線」と、それらが大気中の酸素・窒素・炭素等の原子核との相互作用により生ずるミューオン(素粒子)や中性子などの「二次宇宙線」とがあります。

一般に地球の大気へ降り注ぐ荷電粒子の一次宇宙線は、地球磁場の影響を受けるため、緯度によって、宇宙線の入射強度が異なります。通常、低緯度の地域ほど宇宙空間へ跳ね返されるため、宇宙線の強度(量)は高緯度ほど高くなり、「オーロラ」の現象はこれによるものです。また、宇宙線の強度(量)は、高度(海抜)によっても異なり、海抜が高くなるほど高くなります。

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