自然放射線
【読み方:しぜんほうしゃせん、分類:原子力】
自然放射線は、宇宙線の他に、ウランやトリウム、ラジウム、カリウム40のような自然界にある放射性核種からの放射線をいいます。これは、通常、原子力利用や放射線発生装置などの人工利用によって発生する放射線(人工放射線)と区別して用いられています。
一般に地球上の生活環境においては、便宜的な区分として「自然放射線」と「人工放射線」があり、私たちは常に放射線を受けています。現在、1人が1年間に自然放射線を受けている量は、世界平均で2.4ミリシーベルトと言われていますが、その量は場所や高度によって大きく異なります。また、日常生活の中で、食品等を通じて、自然に存在する放射性物質(カリウム40や炭素14など数種類)が身体の中に取り込まれますが、これらはすぐに崩壊して少なくなっていくと共に、排泄によって体外に出されるため、通常はたまり続けることはありません。