火山性地震

【読み方:かざんせいじしん、分類:火山】

火山性地震は、火山体または火山付近を震源とする地震をいいます。これには、地震の発生原因やそれを反映した地震波の特徴から「A型地震」や「B型地震」、「爆発地震」などがあります。通常、気象庁が発表する「火山の概況」の中の地震とは、主に火山性地震を指します。

●A型地震

P波やS波の相が明瞭で、比較的周期が短い地震。一般的に起こる地震と同様、地殻の破壊によって発生していると考えられ、火山活動に直接関係する発生原因の例としては、マグマ(岩漿)の貫入に伴う火道周辺での岩石破壊が知られている。

●B型地震

相が不明瞭で、比較的周期が長く、火口周辺の比較的浅い場所で発生する地震。火道内のガスの移動やマグマの発泡などにより発生すると考えられている。

●爆発地震

噴火の衝撃による地震で、同時に空振波や特殊な表面波も記録することがある。

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