火山ガス
【読み方:かざんがす、分類:火山】
火山ガスは、火山活動に伴って、火口や噴気孔などから噴出する気体をいいます。これは、火山の爆発時には多量に噴出されますが、通常時でも火口や噴気孔から少量放出されています。また、噴火前になると、マグマの上昇により噴出量の増加などが観測されることがあります。
一般に火山ガスの主成分は水蒸気であり、地下のマグマから直接供給される揮発性成分のほか、周囲の岩石などとの反応によって生成したガスも含まれます。また、火山活動が激しく高温の時には、水素や塩化水素、フッカ水素などが含まれますが、温度の低下と共に二酸化硫黄や硫化水素などが増加し、比較的低温になると二酸化炭素や窒素などが主成分となります。
なお、火山ガスには、人体に有害なものも多く、それらは空気より重いため、くぼ地や低地に溜まりやすいです。また、その中には、無色無臭のものもあり、危険に気づきにくいこともあるので十分な注意が必要です。