放射線障害
【読み方:ほうしゃせんしょうがい、分類:原子力】
放射線障害は、高レベルの放射線の被ばくにより、健康な生体に起こる障害のことをいいます。これは、大きく分けて、身体的障害と遺伝的障害の二つがあり、さらに身体的障害には、放射線を受けた直後に現れる急性障害と数年後から数十年後に現れる晩発障害があります(その他に慢性障害もあり)。また、遺伝的障害では、子孫に影響が出ることもあります。
一般に生体が放射線にさらされた場合、造血器官や生殖器、目の水晶体、皮膚、腸管、粘膜などが冒されやすいです。通常、急性障害は、一度に1シーベルト程度を超える高レベルの放射線にさらされた場合に見られ、またおよそ10シーベルトの放射線にさらされると死に至るそうです。