サイレント地震
【読み方:さいれんとじしん、分類:地震】
サイレント地震は、断層やプレート境界における、ゆっくりとした一時的なすべりで発生した地震をいいます。これは、通常の地震とは異なり、始まりと終わりの時期を特定することが困難な場合が多く、またすべりの継続時間が数カ月にも及ぶ場合があります。
世界で初めてサイレント地震が確認されたのは、2000年11月のハワイ島のキラウエア火山でした。この時のサイレント地震は、2000立方キロメートルの巨大な岩盤が海に向かって移動し、その放出されたエネルギーはマグニチュード5.7相当でしたが、その際の地殻変動は、岩盤が地下の断層に沿って36時間かけて10cm移動したものだったため、人間はもちろん地震計さえ関知することができませんでした。