溶岩ドーム/溶岩円頂丘
【読み方:ようがんどーむ、分類:火山】
溶岩ドームは、「溶岩円頂丘」とも呼ばれ、地表に現れた溶岩がほとんど流れ下ることなく、その場でおわんを伏せたような半球状に固まったもの(地形)をいいます。また、溶岩とは、火山の噴火時に、地下のマグマ(岩漿)を起源とする物質が、溶融状態で地表の火口や地殻の割れ目から流体として噴き出したものと、それが冷却・固結して生じた岩石をいいます。
一般にマグマの粘性が高い場合、溶岩はあまり流れ下ることなく、溶岩ドームを形成します。また、後から上がってくるマグマの供給を受けて成長したり、押されて崩壊したりすることもあります。なお、溶岩ドームが崩落すると、高温の岩石や灰が火山ガスと共に山の斜面を流れ落ち、火砕流の発生原因の一つになります。