原子力発電
【読み方:げんしりょくはつでん、分類:原子力】
原子力発電は、英語では「nuclear power generation」と言い、原子炉で発生する熱を用いた発電のことをいいます。これは、原子炉内でウランやプルトニウムなどの核分裂性物質を用いて核反応を起こし、発生した熱エネルギーで蒸気を作り、タービン発電機を運転して発電する仕組みとなっています。また、原子炉のタイプとしては、軽水炉が最も一般的ですが、その他に重水減速・軽水冷却炉や黒鉛減速・ガス冷却炉などもあります。
一般に原子力発電は、ベースロード電源として発電コストが安いこと、発電電力量当たりで使用する燃料が少なく燃料備蓄が容易であること、運転中に温室効果ガスや有害物質を排出しないこと、燃料資源の供給安定性が高いことなどのメリットがある一方で、放射性物質の漏洩リスクがあること、放射性廃棄物の長期にわたる管理を必要とすること、重大事故発生時のコストが途方もなく大きいことなどのデメリットがあります。