使用済燃料プール
【読み方:しようずみねんりょうぷーる、分類:原子力】
使用済燃料プールは、「使用済燃料貯蔵プール」や「使用済み核燃料プール」とも呼ばれ、原子力発電所において、原子炉で燃やした燃料である「使用済燃料」を貯蔵・保管するための水槽(プール)をいいます。これは、燃料から放出される熱を冷やすと共に、強い放射線を遮るために、プールの水深は十分深く、大量の水で満たされています。また、加圧水型原子炉(PWR)では「使用済燃料ピット」と称される原子炉格納容器の横に位置し、一方で沸騰水型原子炉(BWR)では「使用済燃料プール」と称される原子炉格納容器の上に位置します。
一般に原子力発電の使用済燃料は、核分裂生成物の崩壊により発熱するため、放射能が弱まるまで冷却が必要であり、万が一にも臨界に達することがないように、ラックに挿入して水中(使用済燃料プール)で保管するようになっています。なお、使用済燃料プールには、使用済燃料だけでなく、炉心から取り出して再装荷する燃料や、新規に装荷する新しい燃料も一時的に保管することがあります。