原子炉圧力容器
【読み方:げんしろあつりょくようき、分類:原子力】
原子炉圧力容器は、原子炉格納容器の中にある、原子炉の炉心部を収納する鋼厚に作られた頑丈な鋼製容器をいいます。これは、内部に燃料集合体から成る炉心、制御棒等の炉内構造物、一次冷却材などがあり、運転時には高温・高圧となるため、それに耐えうる構造となっています。また、冷却材入口・出口や蒸気出口等の外部とつながる部分は、太く丈夫な配管で接続されています。
2011年の東京電力の福島第1原発事故では、原子炉圧力容器の一部が破損し、さらに原子炉格納容器の一部も破損したため、多くの放射性物質が外部に放出され、日本政府は国際原子力事象評価尺度(INES)に基づいて、過去最悪の「レベル7」と評価しました。