沸騰水型原子炉(BWR)

【読み方:ふっとうすいがたげんしろ、分類:原子力】

沸騰水型原子炉は、「BWR:Boiling Water Reactor」とも呼ばれ、原子炉の冷却水を直接沸騰させてできた蒸気をタービンに送り、発電するタイプの発電用原子炉をいいます。これは、米国のゼネラル・エレクトリック(GE)社が開発した軽水減速・沸騰軽水冷却型の原子炉であり、原子炉格納容器の中に納められた原子炉圧力容器が蒸気発生装置を兼ね、そこで発生した蒸気がそのまま蒸気タービンへ送られて発電する仕組みとなっています。また、通常は低濃縮ウランを燃料としますが、ウラン-プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料も利用できます。

一般にBWRは、2次冷却系を持つ加圧水型原子炉(PWR)に比べて、構造面は比較的単純ですが、その一方で原子炉冷却水が放射化される(ごく少量の放射性物質を含む)ため、タービン系機器の保守管理に被ばくの危険性があり、放射線遮へいが必要となります。

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